【点数が4割伸びる‼】薬剤師国家試験の勉強法を徹底解説

こんな悩みを解決

  • 今から薬剤師国家試験の勉強を始めようと思うんだけど…。
  • 薬剤師国家試験対策の模試で全然成績が伸びない
  • 必死に勉強するから効率のいい勉強方法を教えて欲しい

多くの薬学生が一番苦労する薬剤師国家試験は、出題範囲が広くどこから手をつけていいか分からないと挫折してしまうケースも非常に多いです。

私は薬学生時代に、9月までは模試で150点代(4割程度)だった点数を本番で276点(8割)まで伸ばすことに成功しています。

しかしそれに至るまでにいくつかの勉強方法を試しました。

その中にはあまり意味がなかった勉強法もありましたが、そういった経験も本記事を通して紹介できると思います。

ヒロザル

僕と同じ失敗を繰り返さないように…。

そこでこの記事では、薬剤師国家試験に合格するために『確実に点数の上がる勉強方法』のやり方と実際に行動する時期まで含めて紹介します。

この記事を読めば「薬剤師国家試験に合格するために必要な勉強の仕方」がすべて分かります。

勉強を頑張っているけどいまいち成績の伸びが良くない方は、一度記事を読んでみて無駄な勉強をしていないか確認してみてください。

本記事を読んで分かること
  • 薬剤師国家試験の出題範囲と合格基準
  • 国家試験の勉強前に知っておいて欲しいポイント
  • 点数を爆上げする勉強方法(科目ごとの解説もふまえて)
  • 国家試験勉強で役に役にたつサイトや参考書
目次

薬剤師国家試験の勉強法は?始めに出題範囲と合格基準をおさえよう

薬剤師国家試験の勉強をする前にまずは国家試験の出題範囲と合格基準をおさえておきましょう。

出題範囲と合格基準をおさえることで、これから無駄な勉強を少しでも減らしていくことが可能になります。

詳しい内容については、厚労省の「薬剤師国家試験のページ」でも確認することができます。

ここでは、簡潔に大事なポイントだけ紹介します。

ヒロザル

詳しい内容が知りたい方は厚労省HPを確認してみてください。

国家試験の出題範囲

まずはじめに薬剤師国家試験の問題は「必須問題」と「一般問題」の2つに大別されます。
2つの特徴を簡単に説明すると、

必須問題」は全部で90問出題されており、5つの選択肢の中から1つ正解を選ぶ形式になっています。
また必須問題全体に関して、全問題の配点の70%以上を正答する必要があり、必須問題を構成する各科目の配点の最低30%以上の得点が合格基準です。

一般問題」は薬学理論問題と薬学実践問題の2つで構成されています。
薬学理論問題は全105問、薬学実践問題は全155問出題され「一般問題」全体で255問になります。

薬学理論問題は、薬学部6年間を通して学ぶ薬剤の知識などを活用して解く問題になっています。難しい知識の問題や理論的な問題が多い範囲になります。

薬学実践問題は、実習などの経験をもとに実践の場で取りえる選択肢を選ぶ問題や薬剤師の倫理規定に基づいて明らかに間違いである選択肢を選ぶ問題が出題されます。

どちらの範囲も「必須問題」とは違い選択肢を1つ選ぶ問題ではなく、与えられた問題の中から複数の答えを選択する問題や組み合わせを選ぶ問題が出題されます。また、必須問題のように合格基準の点数は設けられていません。

参考:厚労省「薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針」より引用

国家試験の合格基準

薬剤師国家試験の合格基準はここ数年で少しずつですが変化しています。
ぜひご自分の受ける国家試験の合格基準を一度確認することをオススメします。

ここでは、第106回から適用されている合格基準をまとめてみたいと思います。

薬剤師国家試験の合格基準(以下をすべて満たすこと)

  1. 問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること(今までは65%以上の絶対基準
  2. 必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること
  3. 禁忌肢の問題について誤答しないこと

※禁忌肢に関して
厚労省の資料によると、「医療人としての倫理観と使命感が求められることをかんがみて、薬剤師として選択するべきではない問題の導入」と記載があります。
出題される内容について詳しく記載はありませんが、倫理的に誤った考え方を除外するものであるためそこまで難しくない問題が予想されます。

ヒロザル

出題範囲と合格基準をしっかりと把握しておくことで勉強する科目の配分などの役に立つと思います。

勉強前に知っておいて欲しいポイント:勉強時間の確保が重要

これから勉強を始める方に始めに知っておいて欲しいことは、「薬剤師国家試験の勉強はどれだけ勉強時間を取れるかが重要になる」ということです。

まずは薬剤師国家試験に対して先輩薬剤師がいつから勉強を始めたのかまとめたグラフが以下の通りです。

一番多い時期は6年生に入ってから勉強を始める方の割合がほぼ半数を占めていることが分かります。
その次は8.9月の時期が20%程度を占める順番になっていました。

6年生大学に変わって薬剤師国家試験の難易度は年ごとにどんどん上がっていっているのが現状です。

国家試験の合格率が6割を超えると言っても、勉強を始める半数ほどが4月から勉強を始めている結果を踏まえると薬剤師国家試験の勉強時間はいくらあっても足りないことを覚えておきましょう

薬学生

でも、周りはまだ勉強を始めてないよ…。

周りの友達の勉強については深く考えないほうがいいでしょう。

国家試験は友達と二人三脚で受験するわけではありません。自分自身で受ける必要があるものなので、友達に引っ張られるのではなく逆に友達を引っ張るぐらいがちょうどいいと思います。

それにもしかしたら、実は友達も隠れて勉強している可能性もあります。気づいたら、友達に成績をおいていかれてたとならないようにしておきましょう。

ヒロザル

正直今思い出しても、国家試験の出題範囲は膨大なので、まだ勉強を開始していない6年生はすぐにでも勉強を始めることをオススメします。

薬剤師国家試験の勉強のスケジュールやいつから勉強を始めるか参考にしたい方は下記の記事もオススメです↓

薬剤師国家試験の点数を爆上げする勉強法:手順編

それでは本題の薬剤師国家試験の点数を爆上げする勉強方法について紹介していきたいと思います。

勉強方法については以下のステップで進めていくようにしてください。

ステップ1:物理/化学から先に終わらせる
ステップ2:必ず薬理から勉強をする
ステップ3:すべての教科の勉強が終われば過去問を3回は解く

ヒロザル

必ず上記のステップで勉強をしてください。順番が違うだけで点数の伸びが変わってくると思います。理由も含めて詳しく解説していきますね。

今から紹介する勉強方法は最速で点数を上げる方法ではありません。時間が足りないけど点数を上げたいという方は次の項目の勉強方法:やり方編をご確認ください。

ステップ1:物理/化学から先に終わらせる

ステップ1で紹介するのは「物理/化学から先に終わらせる」ということです。

特に物理や化学の教科が苦手な方は最優先で勉強を始めましょう。
これに関しては理由は以下の3つです。


1.物理/化学は苦手にしている人が多いため
2.必須問題の各科目最低得点30%以上に引っかかる恐れがあるため
3.この2教科はそれぞれ独立している教科のため

①物理/化学は苦手にしている人が多いため
→理由の1つ目としては、物理と化学は苦手にしている方が多いため後半に回してしまうと焦って勉強した内容が頭に入ってこないことがよくあります

またこの2教科は暗記教科ではないので、後半に勉強すること自体オススメできません。特に他の教科と比べて比較的時間もかかる内容になるので、最悪捨て教科にしてしまうことも考えられます

ヒロザル

実際にヒロザルも先に勉強を始めていたことで、後々ゆとりを持って暗記教科に集中できました。暗記教科でないからこそ理解して勉強ができればずっと知識も残りやすいですよ。

②必須問題の各科目最低得点30%以上に引っかかる恐れがあるため
→最初にも説明しましたが、「必須問題」には各科目で30%以上の得点が必要な足切りがあります

昔から足切りに引っかかる教科は物理と化学だと言われています。総得点が足りて足切りに引っかかるパターンは少ないかもしれませんが、しっかりと各科目で点数を取ることが重要だと知っておきましょう。

③この2教科はそれぞれ独立している教科のため
→最後の理由はこの2教科の範囲はそれぞれ独立した試験範囲のためです。後述しますが、国家試験の範囲は1つの科目を勉強すると他の科目でも役に立つ内容が多く存在します。

しかし、物理と化学の範囲は覚えた内容が他の範囲で役に立つことが少ない教科になっています。

そのため勉強を始めるなら絶対に最初でないにしても、2教科続けて勉強することをオススメします。

ヒロザル

薬の名前は他で使えることがあっても、物理と化学の法則や原理などを他で活用する場面は少ないんですよね。

ステップ2:必ず薬理から勉強をする

ステップ1が終わったら次の科目は必ず薬理を勉強しましょう
薬理から勉強を開始する理由は2つです。

  • 薬理の知識はすべての教科(物理と化学を除く)で役に立つため
  • 他の教科で薬の名前が出てくるときに作用機序などを確認できるため

1つ目の理由は、薬理の薬の知識は他の科目の問題を解く際に役に立つ場合があるからです。

これは例を見せたほうが分かりやすいと思います。

例えば下記のような問題選択肢に出題されたとします。
(問)全身性エリテマトーデスの治療にはプレドニゾロンが用いられる?
→正解:〇

実はこの問題は全身性エリテマトーデスの治療方法を知らなくても、薬理でプレドニゾロンを免疫抑制作用があることを知っていれば正解することができます。

上記のように病態・薬物治療の範囲でも薬理で薬の効果を知っているだけで選択肢を絞ることが可能になります。

また2つ目の理由は、他の教科で薬の名前が出た時に復習ができることです

薬理みたいな単調な暗記教科って勉強した範囲を忘れてしまう場合が多々ありますよね?

個人的には薬の作用機序や効果は何度も復習することで定着すると考えています。ただ、僕は何度も復習する時間を作るのが嫌いだったので、他の教科で薬の名前が出た時に効果と作用機序が分かるか確認するように勉強していました。

ヒロザル

ただでさえ時間のかかる国家試験の範囲を勉強する時は少しでも効率的に勉強できる方法を考えたほうがいいと思います。

可能であるなら「薬理」が終わった後は、「病態・薬物治療」の勉強をセットでするとより効率的な勉強ができると思います。

ステップ3:すべての教科の勉強が終われば過去問を3回は解く

ステップ1.2が終わったら、最後に過去問を3回以上は解くようにしましょう

よく「過去問は何年分解いたらいいですか?」と質問されることがありますが、何年分してもいいけど最低3回以上は解けるようにはするといいです。

実はこれには理由があります。それは、厚労省の資料で薬剤師国家試験の範囲は下記のように記載があります。

過去に出題された試験問題(既出問題)の取り扱いについて

〇既出問題のうち、薬剤師に必要な資質を的確に確認することが可能な良質な問題として一定の評価が与えられた問題を活用することとし、その割合は、20%程度とする。

ただし、既出問題が十分に蓄積されるまでの間に活用する割合は、この限りではない。

厚労省の資料「薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針」より引用

簡単に解説すると、「過去に薬剤師国家試験の範囲で出題された問題から約20%程度は出題しますよ」ってことですね。

そのため過去問題は年数を遡って解いていくだけでなく、同じような問題が出た時に解けるように反復して勉強した方がいいです。

ヒロザル

実際に僕は過去問を3年分しか解いていません。時間がなかったこともありますが、復習して同じ系統の問題が出た時に必ず解けるようにしておいた方がいいと考えていました。

薬剤師国家試験の点数を爆上げする勉強方法:やり方編

勉強の流れを解説し終えた所で、次は実際の勉強のやり方について解説していきます。

解説していく内容は下記の通りです。

  • 問題数のウェイトを見て勉強時間の配分を考える
  • 学校指定の参考書(青本等)をまずは完璧に終わらせる
  • 暗記科目はとにかく書いて覚える
  • 達を巻き込んで勉強する
  • SNSの薬学生向けアカウントの活用
ヒロザル

詳しく解説していきますね。

問題数のウェイトを見て勉強時間の配分を考える

勉強を始める前にまずは国家試験の出題範囲毎の問題数を確認しましょう。

国家試験の出題範囲では、

国家試験の出題範囲毎の問題数

  • 物理/化学/生物→全60問
  • 衛生→全40問
  • 薬理→全40問
  • 薬剤→全40問
  • 病態・薬物治療→全40問
  • 法規・制度・倫理→全30問
  • 実務→全95問

上記のような問題数になっているのをまずは知っておきましょう。

ここで注目するのは、時間のかかりそうな科目である物理/化学/生物の配点が全部で60問しかないことです。

先に潰しておいた方がいいことをオススメした範囲ではありますが、国試までの残りの期間をしっかりと考えていつまでに次の教科にいくなどの時間配分のウェイトを考えて勉強することをオススメします

ヒロザル

ちなみに僕の体感ではですが、一番時間がかからず点数を上げれる教科は薬理だったので、薬理を始めるまでは点数は伸びにくいことを知っておくと気持ちにゆとりが持てるよ。

学校指定の参考書(青本等)をまずは完璧に終わらせる

次に注意してもらいたいことは、国試対策の参考書をあれこれ手をつけるよりもまずは学校指定のもの(青本など)を完璧にこなした方がいいことを覚えておいてください

ヒロザル

よく色んな教材を準備して同時進行しようとする人がいるけど、正直あまり点数が伸びていたイメージはありません。青本などが終わって時間ができたら勉強するようにしよう。

青本などには始めの方に国家試験の出題傾向を分かりやすくまとめてあるページがあります。
国家試験でよく出題されている項目はより時間をかけて同じ問題が出た時に必ず答えられるようにしましょう。

暗記科目はとにかく書いて覚える

当たり前ですが国家試験の半分以上の問題は暗記科目になっています。

国家試験は暗記科目をどれだけ覚えているかの勝負になると言っても過言ではありません。

そこで、暗記科目を攻略する自分なりのやり方を見つけるようにしましょう

ちなみに僕のオススメの暗記科目の勉強法は以下の通りです。

オススメの暗記科目勉強法

  1. 青本の内容を一旦理解するために読み込む
  2. 理解した内容を自分なりの言葉でとにかく書いて覚える(可能なら自分なりのまとめを作る)
  3. まとめ終わったら、用語の単語帳を作る
  4. 別日に単語帳を見て、説明ができるか確認する(自分なりの言葉でOK‼)
ヒロザル

書いて覚えない派の人もいるかもしれないけど、参考書の言葉通りではなく自分なりの言葉で書いてまとめるとより暗記しやすいよ。

※大事なポイントは自分なりの言葉で書いて覚えることです。参考書通りだとどうしても覚えにくいこともあるし理解が出来てないことも多いので注意。

友達を巻き込んで勉強する

そして勉強をする時はできるだけ友達を巻き込んで勉強しましょう。

友達を巻き込むことにはメリットがいくつかあります。

友達を巻き込むメリット

  • 1人では勉強をやめてしまうタイミングで勉強を続けられる
  • 分からない問題などを聞ける
  • 自分の勘違いや間違いに気付くことができる
  • 国家試験の重要な情報などを聞くことができる

特に1人では勉強ができない人には効果は絶大です。

だって、友達が見張ってくれるんですから勉強しないわけにはいかないですよね?

出来るだけ勉強に対して真面目で、苦手科目を補完できる友達なら最高です。

ヒロザル

僕はちょっとした休憩でも友達と問題を出し合って間違って覚えてないか確認してました。

SNSの薬学生向けアカウントの活用

僕の時はあまりなかったんですけど、最近ではSNSで薬学生の勉強向けに発信しているアカウントがあります。こういうアカウントを上手く活用してみましょう。

薬学生向けのアカウントのいいところは、勉強の補助に使えるだけでなく最新の情報を仕入れることもできる所です

例えば薬学ゼミナールのTwitterやInstagramでは、国家試験に向けて勉強する薬学生にとって必要な情報や問題などを発信しているアカウントです。

SNSと聞くと「勉強に集中できなくて邪魔になるんじゃない?」って感じる方もいるかもしれません。

しかし、僕は少なくとも全部が邪魔になるとは思いません‼

SNSの勉強アカウントは上手く使えば情報収集や勉強になるだけでなく、モチベーションを上げてくれる効果もあると思っているからです。

ヒロザル

実際に、休憩時間なんかに活用してみると本当に使えるツールだと気づけると思いますよ。

ちなみに僕もInstagramでは、薬剤師に必要な薬の比較投稿などをしているので国家試験に合格できた時は参考にしてみてください。

国家試験勉強で役に役にたつ参考書

最後に薬剤師国家試験で役にたつ参考書を紹介します。

はじめに注意しておきますが、参考書に関しては学校指定の教材(青本など)が軸になります。あくまで補助的なもので分かりにくいポイントなどを理解しやすくするものだと理解しておきましょう。

ヒロザル

教材だけでは不安な方やイラストなどの解説が欲しい方には使えるものになっています。

薬剤師国家試験のための薬単 試験にでる医薬品暗記帳第2版 ¥2530

薬剤師国家試験のための薬単 試験にでる医薬品暗記帳」は薬学生4~6年生をターゲットにしている医薬品暗記帳です。

この本のいいところは、「効能」「作用機序」「副作用」の他に重要なポイントや特徴など国家試験に出題されるようなポイントをまとめて紹介しているところです。

青本などで勉強した後の補助としての活用ができる内容になっています。

ヒロザル

著者の木本さんは薬剤師国家試験対策の塾講師をしていた方なので、点数を上げるために覚えるべき内容が分かりやすく書かれています。

くるみぱんの 薬学×付箋ノートBOOK ¥3520

くるみぱんの 薬学×付箋ノートBOOK」はInstagramで人気のアカウントであったくるみぱんさんの投稿を書籍にまとめた本になっています。

内容は薬理学病態・薬物治療がメインになっており、とても分かりやすいイラスト付きで解説している書籍になっています。

その特徴はなんと言っても可愛らしさ‼薬学部の勉強を楽しくさせてくれる内容になっていることです。

くるみぱんさんは現在薬剤師とした活動されており、Instagramでも過去投稿を確認できるので興味がある方はぜひ見に行ってください。

ヒロザル

本当に学生の時に読みたかった本です。

薬がみえるシリーズ ¥3960 

薬がみえる」シリーズは有名なので知っている方もいるかもしれませんね。

現在vol.4まで発売している本になりますが、名前の通りに薬の作用の仕方などをイラストで詳しくまとめられています。

基本的には薬理学の本になりますが、予想以上にイラストが多く内容が理解しやすくなっています。

値段は少し高めに感じるかもしれませんが、正直この本は薬剤師になってからでも使用ができる良書だと考えているのでより深く勉強したい方にはオススメしたい専門書です。

「薬がみえる」公式ページにて中身の確認が一部可能です。

ヒロザル

以上3点を紹介しましたが、あくまでも理解をしやくする補助的なものだということを忘れないでね。まずは青本などや模試を完璧にこなしましょう。

薬学生気になるQ&A【体験談あり】

ここからは少し薬学生が気になるQ&Aを紹介していこうと思います。

勉強をする上で知っておいた方がいいことを質問形式にしているのでぜひ参考にしてみてください。

Q1:青本などの参考書を終わらせるのにどのくらい時間かかるの?

薬剤師国家試験対策の青本(他の参考書も同じように考えてください)は、全部で9冊の参考書になります。

他にも模擬試験の復習や国家試験の過去問などにかかった時間を載せています。

青本の1周でかかった時間:
4ヶ月ほど→特に物理/化学/生物に時間が1ヶ月半かかっています
模擬試験の復習(計3回分):
1週間程度→解きなおしをするだけでも2~3日かかっています
国家試験の過去問(計5年分):
1~2週間程度→意外に学校の対策で同じような問題がでて覚えていることが多いです

こんな感じです!

Q2:薬剤師国家試験の過去問は何年分解きますか?

薬剤師国家試験の過去問は、国試対策の勉強としては欠かせないものです。

僕の場合は過去問は5年分を遡ってやりました

人によっては8~10年分ほどやるという方もいましたが、注意しないといけないのが法規などの範囲の勉強です。

法規などは遡りすぎると、薬機法の改正などで法律自体が変わっていることもあります。また衛生や病態などの範囲でも日本人に多い癌の種類など1位と2位が入れ替わっていることもあるので注意しておきましょう。

薬剤師国家試験の過去問はできれば直前などに青本などの範囲が終わってから始めることをオススメします。

学校などでは過去問を少し変更した問題などが出ることもあるので、丸暗記になっていたりすることもありますが、一度自分の考えで解いてみることが重要です。

Q3:予備校の国家試験直前対策講習は受けたほうがいいですか?

僕個人の考えとしては安心を買うという意味なら受けるのも有りかと思いますが、基本は受けなくても大丈夫かなと思います

誤解のないように言わせてもらうと、僕自身は一応直前講習は受講しました。

その時感じたことを簡単にまとめると、

  • 予想講習で勉強した内容で実際に国試に出たのは1問だけ
  • みんな受けるから自分も受けてみた
  • ギリギリの点数で1点でも取りに行くなら有効かも
  • 費用がかかるので、受けたと安心感が欲しい方以外は必要ない

「よく予備校の先生はプロなので、その先生たちの予想なら受けるべき!」と考える方もいると思うので、そういったことで悩んでいる方は参考にしてもらえばと思います。

実際に受けた感想なので内容を詳しく知っていたなら、現在の僕はたぶん受けないかなと思います

まとめ:薬剤師国家試験は戦略をしっかりと考えて勉強法を見つけていこう

今回の記事では薬剤師国家試験の点数を爆上げするための勉強法を紹介しました。

まずは薬剤師国家試験の出題範囲と合格基準の確認をしていきました。

薬剤師国家試験の出題範囲
  • 薬剤師国家試験は「必須問題」と「一般問題」に分けられる
  • 「必須問題」は5つの選択肢から1つを選択する形式の問題
  • 「一般問題」は理論と実務に分けられ、選択肢問題や組み合わせ問題の形式になる
  • 過去問題の出題範囲は約20%程度
  • 問題数は「必須問題」が90問、「一般問題」が255問の全345問
ヒロザル

模試などもこの形式で作られるので少しずつ慣れていこうね

薬剤師国家試験の合格基準
  • 問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること(今までは65%以上の絶対基準
  • 必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること
  • 禁忌肢の問題について誤答しないこと

上記すべてを満たすこと

出題範囲と合格基準をしっかりと把握することで勉強の方向性を決めていけます。

まずはしっかりと把握しておきましょう。

薬剤師国家試験の勉強前に時間の確保が何より大事と知る‼

薬剤師国家試験に合格した先輩たちの中には4月から勉強を始めた方が半分くらいいます。

膨大な出題範囲を網羅するにはしっかりと時間の確保が必要です。

いつから勉強が始めたほうがいいのかと迷う前に今すぐにでも勉強を始めていきましょう

ヒロザル

周りが勉強を始めてなくても、身近な友達を巻き込んで勉強を始めていこう‼

薬剤師国家試験の勉強法:手順編

薬剤師国家試験の勉強法は以下の3ステップをオススメします。

薬剤師国家試験の勉強法:3ステップ

ステップ1:物理/化学から先に終わらせる

ステップ2:必ず薬理から勉強をする

ステップ3:すべての教科の勉強が終われば過去問を3回は解く

上記の3ステップを実行に移すことで、無駄な時間を使うことなく効率的な勉強の順番を実現することができます。

物理/化学を後回しにすることで捨て教科にしてしまう可能性があるし、薬理の知識はほぼすべてで使用するので再確認しながら勉強することができます。

薬剤師国家試験の勉強法:やり方編

実際に勉強をする時は次のことを意識して勉強することで点数を爆上げすることができます。

実際の勉強方法
  • 問題数のウェイトを見て勉強時間の配分を考える
  • 学校指定の参考書(青本等)をまずは完璧に終わらせる
  • 暗記科目はとにかく書いて覚える
  • 友達を巻き込んで勉強する
  • SNSの薬学生向けアカウントの活用

このやり方は実際に僕が点数を爆上げしたやり方になります。

このやり方通りでなくてもいいですが、点数が伸び悩んでいる方は少しでも試してもらうと効果も実感できると思います。

ヒロザル

自分なりの勉強方法もあると思いますが、他の人の勉強法で活用できるものは活用してしまおう。

薬剤師国家試験で役に立つ参考書

薬剤師国家試験で役に立つ参考書
  • 薬剤師国家試験のための薬単 試験にでる医薬品暗記帳第2版 ¥2530
  • くるみぱんの 薬学×付箋ノートBOOK ¥3520
  • 薬がみえるシリーズ ¥3960

ここで紹介している参考書は国家試験の勉強で理解ができない内容をおさえる補助的な役割を果たしてくれます

「教材はしっかりと勉強したけど、もっと深く勉強したい‼」
「イマイチ理解がしにくい所をイラストなどで分かりやすく理解したい‼」

というような方向けの参考書には最適です。

以上、長々と紹介しましたがここで紹介している勉強法を実践することで必ず国家試験の点数は爆上げすることができると思います。

薬剤師国家試験で余裕の合格点を叩きだして、春から薬剤師として自分のやりたいことしたい学生の参考になれば幸いです。

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