【スキルアップできる!】薬剤師としてのおすすめ勉強法4選を解説

悩む薬剤師

薬剤師になってから自分の知識不足を実感します

「他の薬剤師はどうやって勉強しているんだろう?」「自分がスキルアップできるような勉強方法を知りたい!」
こんな感じで考えている薬剤師は多いんじゃないでしょうか?

薬剤師になってからの勉強は学生の時とは違い、忙しい仕事に追われながらやっていかないといけません

しかも、ただ薬の知識を勉強すれば患者さんの疑問に答えられるというわけでもなく、どのように勉強すればいいか疑問に感じるでしょう。

本記事では、そんな忙しい薬剤師のできる勉強方法を4つ紹介します。また、実際に現在薬剤師として働いている方にも勉強法をアンケートなどでお聞きしているのでぜひ参考にしてもらえれば幸いです。

ヒロザル

実際に僕が勉強している方法も載せているのでぜひ読んでみてください。

目次

薬剤師のおすすめ勉強法4選

薬剤師としての勉強する上で一番大変なことは、新しく変わっていく医療の知識を常に身につけていかないといけないことです。新薬の追加ガイドラインなど日々変わっていく医療情報はどのように入手していけるのか、、

まず初めにこういった医療情報を薬剤師が勉強できる方法を4つ紹介します。

ヒロザル

実際に勉強して僕が感じた方法を一緒に載せています。

薬剤師におすすめの勉強法
  1. セミナーやe-ラーニングでの勉強
  2. 書籍や参考書などの勉強
  3. 診療ガイドラインでの勉強
  4. 医療情報サイトからの情報入手

セミナーやe-ラーニングでの勉強

薬剤師会や学会が行なっているセミナーや薬剤師認定の単位申請ができるe-ラーニングなどに参加して勉強する方法があります。

昔は薬局や病院が終わってから実際にセミナーに赴き、その地域の方と交流することも多かったのですが、最近は新型コロナの影響もありWEBでのセミナーがほとんどですね。

ただ、セミナーなどがWEB化したことで「今まで参加できなかった講師の方の講演」なども聞けるようになりました。
これは自分の勉強したい分野が決まっている方や講演を聞きたい講師がいる方には良いかもしれません

デメリットとしては、講演自体がないと学ぶことができないので自分の勉強したいタイミングを選べないことです。そういった方は、e-ラーニングなどを検討してみるのもいいかもしれませんね。

セミナーやe-ラーニングのメリット・デメリット

メリット

  • 自分の聞きたい講師などの勉強会に参加できる
  • 自宅などの環境でも講演が聞ける(WEBセミナー)

デメリット

  • 自分自身で勉強会を探す必要がある
  • WEBセミナーだと集中力が続かない場合もある
ヒロザル

僕は自分の気になる分野の勉強会があったらMSなどに教えてもらうようにお願いしています。

書籍や参考書などの勉強

薬剤師としての知識アップに個人的にもかなりおすすめな方法が書籍参考書などでの勉強です。
書籍での勉強は選ぶ本の難易度によって、簡単な復習から専門的分野の勉強まで幅広く網羅してくれています。

ただ書籍は星の数ほどあり、どの書籍を選ぶかで学べる内容も変わってくるので、しっかりと自分の勉強したい内容を把握しておくことが必要です。

どの書籍で勉強すればいいか迷っている方には、まず薬剤師の中でも有名な書籍や先輩薬剤師のおすすめの書籍を選ぶといいでしょう♪

ここでは薬剤師の中でも有名な書籍をいくつか紹介します。僕自身も実際に読んだことのあるものですが、この中から選んでもらうと間違いはないですよ。

【薬剤の使いわけが分かるようになりたい】

薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100
 実践でよく使う薬の使い分けを解説している一冊。新人薬剤師にもおすすめ。

【病態と薬の知識を一緒におさえたい】

薬がみえるシリーズ 第2版
 イラスト付きの解説書で病態の知識と薬を一緒に勉強できる。領域ごとにVol.1〜4まである。

【薬局で疑問に思う処方などの解説書が欲しい】

薬局で使える実践薬学
 より実践的内容を勉強したい薬剤師におすすめの一冊。薬の知識を日頃の薬局業務に活かしたい方向け。

ヒロザル

この辺は薬剤師界隈で王道の書籍ばかりなので、まだ読んだことがない方はぜひ一度読んでみてください。

診療ガイドラインでの勉強

自分の専門分野について詳しく勉強したい方におすすめなのが、診療ガイドラインを使った勉強方法です。

突然ですが、皆さんは自分の門前病院の領域の診療ガイドラインを読んだことがありますか?
意外と読んだことがない方も多いんじゃないでしょうか?

※診療ガイドラインとは、医療現場において適切な診察や治療を行うために最新の情報をもとに専門家が集まって決定した指針になっています。

ヒロザル

要はDrの処方意図を理解するのにかなり重要な情報源になっています。

しかも診療ガイドラインを読むことによって、薬を勉強する時に難しい適応外の使い方などを勉強することができます。

引用:日本うつ病学会治療ガイドライン
Ⅱ.うつ病(DSM-5)/大うつ病性障害 2016

現在ではこういった診療ガイドラインがネット上でPDFファイルとして取得できるものも多いので、まずは自分の門前病院の専門領域からおさえておくといいかもしれません。

医療情報サイトからの情報入手

最後におすすめする勉強法は医療情報サイトによる勉強です。

医療情報サイトは薬剤師なら無料で登録することで、割と新しめの医療ニュースなどを入手することができます。
またそれ以外にもコラム形式で勉強することもできるので、本などを読んで勉強することが苦手な方にはおすすめです。

僕が実際に見ることの多い医療サイトはこちらです。

m3.com
→医療情報サイトとしては最大手のサイトです。医師の方の登録も多く、薬だけでなく診療に関する勉強もできる

DIオンライン
→薬剤師の方が書いているコラムが多いサイトです。薬剤情報の入手におすすめ

ケアネット
→割と新しめの医療情報サイト。診療領域ごとに記事を分けているので自分の領域を勉強しやすい

ヒロザル

薬局の空き時間などに勉強もできるので、登録だけでもしておいていいかもしれません。

薬剤師の勉強法はどんな感じ?

では実際に現場で働いている薬剤師の方はどんな勉強法をしているか?
ここでは、僕の方のInstagramで薬剤師の方に対してどんな勉強法をしているかアンケートをとったのでその結果を載せています。

Instagramによるアンケート結果
ヒロザル

Instagramでの回答は、書籍による勉強が多かったですね。次いでネットサイトでの勉強になりました。

ちなみに僕は意外と本で読んで書いて勉強することが好きです。

本で勉強して自分の言葉でまとめ直すことで、より理解が深まる感じがしています。最近はiPadなどでまとめると後でスマホでも確認できるので便利ですよ。

学ぶ時のポイントは?

学ぶ時の最大のポイントは継続することです。
そのためには、継続できるような環境づくりも重要なことの一つなのかなと思います。

昔の僕に経験談ですが、書籍をやる気まんまんで購入しました。ただ、購入した本が分厚すぎてやる気がなくなってしまった経験があります。

ヒロザル

あの時は国試の時の参考書を思い出したよ、、

その時の経験から、まずは自分が始めやすいものから勉強することが重要だと思います

書籍での勉強が苦手ならまずは医療情報サイトのコラムを読むなど、継続しやすいように調節しましょう。

時間管理も必要

薬剤師として本業で働いていると、なかなか勉強時間が確保できないこともあると思います。
勉強をする時間をあらかじめスケジューリングしておくことも重要です。

「書籍のこの単元を今週中に終わらせる」など計画を立てることで、自分のモチベーションにもつながるのでおすすめです

また他にも僕の時間管理術として活用しているものも紹介しておきます。

失敗しない時間管理術
  • 完璧でなく8割でOK
  • 自分のゆっくりできる時間は確保する
  • 休みの日は必ず確保する
  • 脱SNSの時間も作る
ヒロザル

あくまで僕の大事にしている考え方ですが、参考にしてみてください。

勉強する内容に困ったら現場から見つけよう

何から勉強すればいいか分からない時は、現場から勉強する内容を見つけるようにしましょう。
現場から探すことによってより実践的な勉強が可能になります

実際に現場から探す際は次のように考えて勉強するといいですよ♪

現場から探すポイント

  • 疑問に思ったらすぐにメモを残す
  • 先輩や上司にすぐに聞いてみる
  • 患者さんからよく聞かれることを調べる

疑問に思ったらすぐにメモを残す

薬に関して疑問に思ったらすぐにメモに残すようにしましょう

僕はよくあったんですが、仕事中に疑問に思っていたことを忙しくて時間が経つと忘れてしまっていました。
調剤業務、服薬指導、薬歴など薬剤師は様々な業務に関わるので、気づけばなんてことは皆さんも経験があるんじゃないですか?

そういったことにならないように、疑問を感じたことはすぐにメモをとって時間があるときにまとめて調べるようにしましょう

先輩や上司にすぐに聞いてみる

疑問に思ったことをすぐに先輩などに聞くのも1つの方法です。

先輩や上司は少なくともあなたよりも薬剤師としての経験が長い方が多いと思います。
そういった方に聞くことで、自分自身では分からなかった情報などが分かることもあります

ただ1つ注意点としては、なんでも聞いて解決する姿勢にだけはならないこと!
自分で調べても分からない場合に、「ここまでは分かったけど、ここが理解できないです」と相談できるといいですね。

患者さんからよく聞かれることを調べる

何気におすすめなことが「患者さんからよく聞かれること」を調べることです。

患者さんがよく疑問に思うことは、実際に現場で薬学的な知識だけでなくても役立つことが多いと思います。
「血圧の薬はずっと飲まないといけないのか?」「睡眠薬は飲み過ぎると認知症になるのか?」などより実践的な知識を身につけるようにしていきましょう

ヒロザル

よく聞かれることは、また他の患者さんの質問を回答するときにも役に立ちますよ。

職場での環境に問題があるなら転職も検討してみよう

ここまで現場で勉強する内容を見つけると話をしていますが、職場環境によっては勉強することの妨げになる場合もあります。

注意するべき職場
  • 知識のアップデートを同期や上司が考えていない
  • 残業や薬剤師業務以外の仕事が多い
  • 投薬を回せばいいというスタンスの会社
  • 年収が低過ぎる職場
ヒロザル

こういった職場では勉強へのモチベーション自体が下がってしまう場合が多いので注意です。

年収が低いのはやる気自体も下がってしまいます。薬剤師の平均年収が知りたい方はこちらの記事を参考に。

また、おすすめの転職サイトが知りたい方は公式LINE登録特典になっていますが、下記のタイプ別おすすめ転職サイト記事をご覧ください。
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まとめ:おすすめの勉強法は4つ!より自分に合った勉強法を試してスキルアップしよう!

今回は「薬剤師として成長するために知識をつけたい」という方向けにおすすめの勉強法を4つ紹介しました。

日々新しく出てくる薬から専門的な医療分野の勉強をすることは、今後薬剤師として働く上で必ず役に立ってくると思います。今は全然勉強していなくても、今日からでもぜひ実践してスキルアップしましょう。

今回おすすめする勉強法4選

おすすめ勉強法特徴
セミナーやe-ラーニング最近はWEBが多い。自分の聞きたい勉強会を自宅で見れる。
書籍や参考書導入〜専門分野の勉強まで幅広く自分のペースで勉強できる。
診療ガイドライン専門分野の適応外処方など医師の考え方が勉強できる。
医療情報サイトm3.comDIオンラインなど大手メディアはコラム形式で読みやすい。

まずは自分の始めやすそうな勉強法を見つけてはじめてみましょう。

もし、どの範囲を勉強していいか分からない時は、自分の門前の専門分野か現場で悩んだ知識などを学び直すことをおすすめします。

ヒロザル

より実践的な知識が身につくことを祈っています♪

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